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2007年08月10日

●主張する外交

 『毎日新聞』(8月9日)の余録を読んで、わが国の首相である安倍晋三氏の偉大さに感動した。
 安倍氏の“美しい国”というイデオロギッシュなフレーズが、安部氏の全てであると思っていたのだが、なんと“主張する外交”というのもキャッチフレーズであるという。
 北朝鮮の核開発という世界的な危機、50億民衆の生命のかかった問題にたいして、安倍内閣はひたすら「拉致問題」というカードを後生大事に持ち続け、外交はやる気がないのだと思い込んでいた自分の見識のなさを恥じるばかりだ。
 たしかに、「日本人拉致問題」は、被害者家族や親族、友人などにとってみれば、きわめて重大な問題であり、“全員帰国”が基本方針であることに異議のある人はいないと思われる問題だ。
 しかし、核兵器という人類の危機に対して、「拉致問題」を対置するのは、かなりバランスが悪い。「日本人拉致問題」が人道上の問題として核兵器と匹敵するするくらい世界的かつ全生物的に問題であるならば、旧日本軍がおこなった「拉致問題」の解決=全員帰国をなさねば道理が通らない。
 いずれにせよ、北朝鮮の政治に対して、日本の外交は1ミリも触れることはできず、米国と北朝鮮との会合、さらに韓国も7年ぶりに会談をすることになった。
 わが安部内閣の“主張する外交”の本質はどこにあるのか。
 それはまさに“美しい国”というキャッチフレーズに示されるように、安部氏のいう“主張する外交”も、彼の頭の中だけで繰り返される“理想”なのだろう。
 ちなみに、破綻した『新しい歴史教科書』を出版し、“誇るべきわが祖国日本”復活に奔走する扶桑社が出版する『SPA!』(8/14、21号)という破廉恥もとい高潔な雑誌に、イギリスのマスコミが安部首相の“国民生活に関わる問題を放置してイデオロギー的アジェンダに夢中になっている(同紙)”政治姿勢を指して「ブラウンよ、安倍を見ていて何をしてはいけないかがよくわかるだろう」と、英政治を批判しているという記事が載っていた。
 わが愛する安倍内閣を倒閣しようとする運動が、足元の自民党から起こり始めていることを示す新聞記事が最近出ているが、自民党に自浄作用があるかのような記事は許すことができない。
 安倍内閣は、衆院選までひたすら続くべきである。

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