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2006年11月22日

●今週の『サンデー毎日』~~日本はなぜここまで壊れたのか

サンデー毎日
 『サンデー毎日』(12月3日号)で岩見隆夫さんが「サンデー時評」という記事を連載されているのだけれど、そこで紹介されているマークス寿子著『日本はなぜここまで壊れたのか』(草思社)という本が紹介されている。
 とても興味をそそられたので、メモ代わりにマークスさんの本文を孫引きしておきたい。
 マークスさんは、最近の“理解を超えた犯罪”の増加の原因を次のように分析する

○通常は、個人の場合でも民族の場合でも、自分が幸福ならば、あるいは希望をもって生活しているならば、「恨みや怨み」は完全に消えてしまわないまでも、人々を過激な行動につき動かすほど強くはたらかないものである。
○ところが、私たちの常識での理解を超えた犯罪は間違いなく増加している。それは、いかに将来に希望がない若い人、自分はダメな人間だと考えている少年及び大人が多いかということを示していると考えるべきだろう。

 自分の希望を失った人間が、他人の不幸をねたんだり、悪いことをして有名になる、こうした“ねたみや恨み、憎しみ”などを「心の中の生きるための炎とする」としている。
 さらに、ではなぜこうした希望のない社会になったのかについては次のようにまとめている。

○「平和で豊かな社会」という日本のキャッチフレーズ、イメージがここにきて急速に変わってしまった。……イラクに派遣されていた自衛官に万一死傷者が出ないようにと慎重に準備し、他国の軍隊に守ってもらう手続きをした政府や政治家たちが、自分たちの足元で起こる殺人や自殺には大した対策も取らないでいるのはなぜだろう。
○皮肉を言えば、国や政府のためには一人でも死んではいけないが、市民生活で死んだり殺されたりするのは、政治や政治家のかかわる問題ではないと言っているみたいである。

 かなり、遠慮気味に書いておられるが、確かにそうである。いじめにあおうが、殺されようが、交通事故や自殺で何万という人が死のうが、政府や政治にとっては、“自己責任”で終わっているのである。これでは、この国で生きる希望も夢もなくなるのは当然である。
 人生には、いろいろなことが起こる。生きる年数が多いほど、死にたいと思うこともあるし、殺してやりたいと怒りを覚えることもある。挫折も多い。しかし、僕などは、そのたびに周りの人に希望を与えてもらい、今、こうして生きている。
 しかし、社会自体が急速に寛容さを失っている。ひとつ過ちを犯せば、恐ろしく叩かれバッシングを受ける。再チャレンジなどとんでもない。
 政治が小さい政府をめざし、日本に暮らす人々の生活をみていない、いや切り捨てているのが大きな要因であろうことは間違いない。
 ここで、僕が「政治が、、、」などというと、「すべて政治の責任なのか」という人が、周囲にも必ずいるのだが、そうであるとしかいいようがない。たとえば、韓国と北朝鮮の人々は同じ半島に暮らし、民族が同じで言語も同じであるにもかかわらず、なぜ生活、文化、体格など、ことごとく違うのか。それはだれも異議を唱えないと思うが、政治がまったく違うからである。極端だという人がいるかもしれないので、さらに書くと、自民党政権から、社民党あるいは共産党政権に変わったとき、僕たちの生活になんの変化も生じないか。いや、大きな変化をもたらすだろう。僕などは、歓迎なのだが、それは困るという有権者が多数を占めているからこそ、今までそういう政権は誕生してこなかったのである。
 話は、それてしまったが、近々、ぜひ購入したいと思っている。

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