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2006年09月25日

●安倍氏流集団的自衛権

 9月24日のJCJふらっしゅの『安倍氏、集団的自衛権検討機関を 経団連会長も改憲すべきと』の記事は、驚くべき内容だ。
 安倍氏は、集団的自衛権が行使できないのは、「憲法上、行使できないという解釈は必要最小限度の武力行使を超えるという判断からだ」といっているが、そうなのだろうか。憲法全文にあるように、二度とあの悲惨な戦争は起こさないという歴史を教訓に、同じ過ちは繰り返さないという決意から、軍隊は持たないし、専守防衛に徹し、集団的自衛権は発動しないというのではなかったのか。
 だいたい、安倍氏のいう「必要最小限度の武力行使」などというのは、きわめて空想的であいまいである。どれだけが一体必要最小限度なのだろう。これまでの戦後60年間におよぶ脈々と行われてきた9条や前文に関する論議というのは、そんな意味不明な「必要最小の武力行使」などという結論しか生まなかったのか。それでは、自民党の大先輩方にも大変失礼ではないのか。
 さらに、安倍氏は「合憲は日米の艦艇が公海上で並走している際に米艦が攻撃されれば、日本が見て見ぬふりができるのか」と疑問を投げかけているというが、こうした情緒的な言い方も危険極まりない。
 電車の中で、困っている人がいて見過ごせるのかとか、酔っぱらいにからまれている女性を放っておけるのかというような、道徳、モラルの問題ではない。
 もちろん、安倍氏の想定している状況というのは、きわめてリアルであろう。起こりうる事態である。では、こうした状況に遭遇した場合どうするべきか。結論からいうと、「見て見ぬふり」をすべきだろう。さらにいうと、全速力で、現場を離れるべきである。
 だいたい、世界中から恨みをかいまくっているアメリカの軍艦と專守防衛の自衛隊の艦船が、平走しているというのが間違っている。暴力団の組長と仲良く歩いていて、トラブルに巻き込まれないというのが、おかしい。
 つぎに、となりで米艦船が攻撃を受けるのを見過ごすというのは、たいへん辛いことであろうが、しかし、そこで応戦してしまえば、今度は自衛官の海上自衛官の生命のみならず、本土が焦土と化す可能性が出てくる。安倍氏は、それでもいいというのだろうか。日本に暮らす1億数千万の命を、ブッシュ憎しの勢力に殺されてもいいというのか。ここは、絶対に涙を飲むべきである。
 3つめに、こうした政治判断は、間違えているか。僕は、あながち間違えていないとおもう。もし、逆の立場であれば、米軍は援護するだろうか。状況にもよるだろうが、7割方、自衛官が攻撃されるのをみていると思う。
 米大統領は、頭が悪くてはできない。米国民3億人の命を守る必要があるだけではなく、ドル基軸で世界経済が回っている以上、アメリカ大統領の発言一つで、為替相場や株式相場の流れが変わる。自衛官の対する攻撃に対しても、さまざなに絡み合う利害や国際関係などを解かないと、簡単に援護などできない。つまり、ここで、感情的になってしまうようであれば、米大統領など通用しないだろう。
 日本の政治は、アジア諸国との緊密な外交と、アメリカのと緊張感ある外交を、まるで綱渡りをするかのように頭の先から足の指の先まで、神経を集中して行わねばならないと思う。だからこそ、憲法全文と9条が必要なのではないか。憲法前文と9条を金科玉条にして、困難を振り払い前に進まないといけない。
 絶対平和が、日本の生きる軸だと思う。

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