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2006年09月15日

●阿倍サンは、因数分解ができないのか

 阿倍サンは、物事を立体的に整理して考えることができないのだろうか。

 谷垣が「日中国交正常化した時に、中国は戦争指導者と一般の日本国民を分けて国 民を説得した経緯があった」と指摘すると、「そんな公文書は残っていない。
 日本国民を2つの層に分けることは、階級史観風だ」と歴史的な事実を公然と否定 したのである。
 外務省の谷内事務次官が、「中国がそういう認識を持ち、それを前提に国交を正常 化したと言っている」と大慌てで安倍発言を否定する始末だ。

『日刊ゲンダイ』 2006年 9月15日号

 上記『ゲンダイ』紙の阿倍サンの発言が、どういう場でどういうコンテクストの中でおこなわれたかは、重要であると思うが、しかし、それを抜きにしても、世界でもトップクラスの経済大国の首相を目指している人の発言とは、思えない。(詳しくは、不条理日記『「階級史観風」ってなんですか?』を参照のこと)
 僕は、中国は、社会主義国とは思っていないが、毛沢東は明らかにマルクス主義に基づいて社会主義中国の建設をしようとした。そういう意味では、中国が、階級史観に基づいて、物事を考えるのは、当然である。まず、阿倍氏の「階級史観風」という表現は、まったくおかしい。階級史観そのものである。
 そして、外務次官が言っているように、政治責任者と人民を分けて、日本の中国侵略による賠償責任を日本人民に押しつけるのは間違いであると認識しているのは、中国側の認識であって、けっして谷垣氏の認識ではない。よって、「階級史観風」だという批判は、全くの的はずれである。
 さらに、では、毛沢東が日本を階級社会と定義せずに、当時の政治指導責任者と日本人民を分けずに、賠償請求していたらどうなっていたか? たぶん、まともに支払えば、第1次大戦後のドイツのようなたいへんなことになっていただろう。少なくても、現在の経済成長、そして現在の日本の国際的地位は、確保されていなかっただろう。阿倍さんは、そのあたりの「微妙」な問題を認識しているのか。
 また、「階級史観風」という言葉で、阿倍サンは何かを言っているつもりであろうが、その阿倍サンの出自(※)を見る限り、政界財界の複雑な政略結婚の中で生まれてきた人間であり、明白に、僕のような庶民とは、出自が違う。阿倍サンの存在自体が、日本に明白な階級が存在するという証明なのではないか。階級的な見方が、間違いであるというなら、まず自分の出自の異常さを見るべきではないのか。もちろん、自民党議員のかなりの部分が、そうした出自を持つので、彼からすると、庶民もそうした一種の身分を形成していると思っているのかもしれないが、やはり特殊である。

 最後に、阿倍サンのキンタマの大きさについて。

 安倍晋三の“正体”を象徴するエピソードを、作家の佐高信が「サンデー毎日」で 紹介している。
 昨年秋の総選挙後、銀座のクラブで開いたプライベートな会合で、「僕、大臣にな れるかな、どうかなあ。総理の考えていることってさっぱりわからないんだよね」と、 情けない顔でもらし、出席者の一人が「大丈夫ですよ、なれますよ」と言うと、「ほ んとうかなあ」と自信なげな表情で答えたという。
 たまりかねた、ある出席者が「おまえ、こんなところでそんなことを言うもんじゃ ないよ」とたしなめたという。
 「闘う政治家」などと利いたふうなことを言っているが、しょせんはこの程度の男だ。

 まるで、日本昔話かグリム童話に出てくるような訓話のような話だ(^_^;


※ 阿倍サンの出自について。阿倍サンの親父は、元外相で自民党幹事長も務めた安倍晋太郎。お母ちゃんの祖父が元首相でA級戦犯容疑者で満州国建国=中国侵略の立役者の岸信介、また大叔父は元首相の佐藤栄作で、父方の祖父は衆議院議員の安倍寛。昭恵夫人は森永製菓の社長令嬢という自民党議員、総家族状態である。ただ、こういう血縁の重層構造を持つのは、阿倍氏だけではない。自民党議員のかなりの部分が、こうした血縁関係を持つ。

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