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2006年09月08日

●2世、3世議員なんていらない

 自民党所属の国会議員で、庶民の気持ちがわかる議員は一体何人いるのだろうか? そもそも、自民党や、旧自民党議員を多く持つ民主党の国会議員を含めると、世襲議員は3割にのぼるようである。こういう人たちに、庶民の生活、サラリーマンや小規模店主、あるいは農業を営む人の気持ちがわかるのだろうか。
 封建制は、法制史的に表現すると「ご恩ー奉公」という契約関係と説明できるが、社会史的に表現すると「身分と職業の一体」した制度表現できるのではないかと思うのだが、そう考えると、日本国憲法においては、職業選択の自由がうたわれているにもかかわらず、国会議員という「職業」においては、依然封建的なしっぽが残っていると言わざる得ない。日本の民主主義の深度がよく分かる。
 『日刊ゲンダイ』 2006年9月7日号に、こんな記事がのった。

◆ 庶民の痛み苦しみが分からない世襲政治家 ◆

小泉だってそうだ。安倍と同じく一族3代の政治家。税金で食ってきた。当然払うべき国民年金も支持者の会社の「ユウレイ社員」として払ってもらい、バレると「人生いろいろだ」と居直った。
格差についても「格差がない社会の方がおかしい。悪いことではない」「成功者をねたみ、能力のある者の足をひっぱる風潮は慎むべきだ」などと答弁している。学用品や修学旅行費が払えず、就学援助を受けている児童が12.8%もいることなど、どこ吹く風だ。
政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。
「安倍さんや小泉さんを含め、2世、3世議員の多くは代々、税金で暮らし、リストラなどで失敗した経験がない。だから、痛みや苦しみなんて分からない。政治家というより、家業としての『政治屋』です」

 まったくそのとおりだと思う。しかも、「成功者をねたみ、能力のある者の足をひっぱる風潮は慎むべきだ」という発言には、怒りを通り越して、社会経験の乏しさ、現実の知らなさを笑うほかはない。
だいたい、成功者などと簡単にいうが、小泉自身が3世議員で、祖父や親父の選挙基盤の下で、国会議員になっただけで、彼の努力で国会議員として成功しているわけではない。
 さらにいうと、安倍氏もそうだが、自民党(系)議員の家系図をみると、ほとんど親せきではないかというくらい、婚姻関係が網の目のようになっているし、その中には大企業の社長の娘などもからんでいる。いわば、戦国時代の政略結婚のようなものだ。
このような中で、庶民が国会議員になるなど、至難の技であり、同様に成功者といわれる人のほとんどが地縁や血縁などのコネクションをもっている。いまだ、社会の隅々に封建主義的な風土が残っているのだ。
 また、竹中平蔵氏の感覚も、中世の貴族並みだ。
 前述の同紙によると、竹中氏は著書のなかで、


 「税金は国民が一律に負担する人頭税がいい。国に守ってもらうのは(金持ちも貧乏人も)等しいから」と書いている。

という。
 頭数に応じた税制など、時代錯誤もはなはだしい。彼は歴史の勉強をしたことがあるのだろうか。もっとも平等なのは、所得に応じて税金を徴収する制度に決まっている。それが、不平等というなら、スポーツでたとえるなら、ボクシングの階級をなくせといっているに等しい。
 各個人の収入に応じて、税金を収めることがもっとも平等である。年収2000万の人間と年収200万の人間が、一律の税金を払うなど、金持ち優遇、貧乏人イジメの差別そのものではないか。
 さらに、『ゲンダイ』紙では、暴露が続く。

 庶民の増税の痛みなど知るよしもない。安倍のブレーンの中西輝政・京大教授に至っては「少子化を憂う必要はない。格差社会が広がればコンドームが買えない人がでて子どもはすぐ増える」と言っている。

 こんな連中に皮膚感覚で格差社会の実情は分からない。格差対策が絵に描いた餅になるは当然だ。

 この中西という人は、一体何者なのだろう。格差社会が広がればコンドームが買えない人がでて、人口が増えるなど、とてもじゃないが正気であるとは思えない。
 まず、第一にコンドームが買えないくらいの格差社会を想定していることに驚きを禁じえない。一体、何を考えているのだろうか。このような人物が、次期首相(に最もちかい)のブレーン(頭脳)だというのであるから、安倍氏が首相になったとき、庶民の生活がいかに破壊されていくだろうか。
 次に、たとえ、それほどの格差社会になって、コンドームが買えなくなったとしても、そのような人たちが子どもを生み、育てようとするとは、おおよそ考えにくい。コンドームすら買えない生活の貧窮下において、子供が生めるはずがない。出産費用はどうするのか、その後の養育費はどうするのか?
 いずれにせよ、小泉も安部も、結局、僕たち庶民の生活のことなど、1ミリも考えていないのだろう。

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コメント

一律の税金を払うのは当然。それが応分の負担というものです。

ゆきさんへ コメントありがとうございます。

>一律の税金を払うのは当然。
>それが応分の負担というものです。

 と書いてありますが、今手元にある角川の『国語辞典』(山田俊雄・石綿敏雄 編)で、“応分”という言葉を調べたところ、
 「身分や能力にふさわしいこと。分相応」
とあります。
 さらに、使用例として、
 「応分に寄付を出す」
 としてあります。
 ということは、人頭税は、“応分”負担ではないのではないでしょうか。身分や能力にふさわしいと言うことであれば、やはり累進課税こそが応分負担ではないかと思うのですが、いかがでしょう。

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