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2006年08月23日

●首相候補・安部晋三氏の政権構想

 山梨県・河口湖の別荘で政権構想を練っている安倍晋三官房長官(51)。その骨格が明らかになったが、タカ派一色だ。
 まず憲法改正。「自衛軍」保持を明記した昨年の自民党新憲法草案をもとに前文と9条を含めた全面的改正を目指すとしている。その前段階として、今の政府解釈では認めていない集団的自衛権について、解釈変更による「行使容認」を盛り込む。
改憲には衆参各院3分の2以上の賛成が必要だから、「高いハードルで国民的議論が必要」と具体的な改憲時期には言及していない。さらに、官房副長官を増やすなど官邸機能を強化する。現在2人(衆参各1人)の官房副長官を5人に増やし、米大統領並みに演説草稿を書く専属スピーチライターも置くという。「国家戦略の観点からも首相演説をもっと重要視すべき」と周辺に漏らしており、小泉以上の強権首相になるのは確実だ。
 『日刊ゲンダイ』 2006年 8月22日号

 先制攻撃だとか核兵器の所持は可能であるとか、物騒なことを言ってはばからない安部晋三の政権構想という。
 戦争をして死ぬのは誰か。それは、庶民にほかならない。
 司馬遼太郎が、戦時中、上官に、敵が攻めてきて逃げる人々で道が覆い尽くされたとき、戦車隊はどう行動すべきかと聞いたとき、そのまま進めといわれたという。敵を迎え撃つためには、戦車で、同胞を踏みつぶしてもいいということである。
 また、実際に、沖縄戦では、沖縄の人々が日本軍に殺されている。玉砕や特攻というのも、国民を守らないどころか、人間そのものを「兵器」や「盾」として扱うという意味では、まったく同列である。
 そういう中で、戦争を指揮する司令官、中枢はどこにいるのか。まさか、安部氏みずから先頭を切って、敵陣へのりこむのか? そんなことはありえない。
 日本に住む人々が、何万人いや何十万、何百万人、死のうが、彼は痛くもかゆくもなく、あとは軍神としてヤスクニに祭られたとして、お参りするだけだろう。
 事実、いまこの瞬間にも、交通事故や自殺でなくなる人々がおり、そういう人々が、年に数万人もいるにもかかわらず、国家中枢は何も感じていないのだから、新たに戦争で何万人か死んだとしても、何も思わないであろうことは、容易に想像できる。
 いま、日本の国にとって重要なことは、戦争のできる国家にすることなのか。もっと重要な課題は山ほどあるのではないのか。
 先にも書いたように、年間3万人にも及ぶ自殺者の問題は、非常に大きい。あるいは、資源のない日本にとって、産業の空洞化をどうするのか。いまや、食糧自給率が半分近いという危機的状況の中で、農業がますます衰退してきている問題も重大である。IT産業などでは、飯は食えない。国は滅びる。
 こうした超一級の課題を後回しにして、憲法改正だの自衛軍の創設だのまったく必要はない。むしろ、そういう軍事によって、経済的な危機を深めるのはアメリカをみればあきらかである。もっとも、世界経済が米ドルで動いているために、米国の借金がどれだけ膨らもうと、ドル札を印刷すれば解決するのだが、日本はそうはいかない。
 いままで、日本は『経済一流、政治は三流』といわれてきたが、経済オンチの安部晋三が首相になると、経済も政治も三流、民主主義は腐敗しきったといわれる国になり下がるのではないだろうか。

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コメント

GK68さん、こんにちは。
ブログ復活おめでとうございます。
自民党は、いまや“勝ち馬”に乗り遅れるなとばかりに、だれも彼もが安倍支持を言い出す始末ですが、これも、自民党という政党の活力が亡くなっていることを表わしていると思います。安倍政権の危うさに気づきながら、反対の旗も立てられないのですから。それだけとってみても、「政治は三流」です。

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