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2006年08月21日

●「北海道根室沖・第31吉進丸」事件

 この事件が起こって、まず感じることが、日本政府は邦人の安全を本当に守る気があるのかということだ。
 漁船が銃撃を受け、死者が出るなんていうことは、大事件である。しかも、海賊から銃撃を受けたのではない。これは、どう考えても外交問題、国どおしの政治的な解決をのぞいて考えることはできない。
 先の北朝鮮のロケット発射問題で大騒ぎした政府やマスコミの態度と比較して、この事件への対応はあまりにもおそまつである。
 まず、北朝鮮のロケットはロシア沿岸に落ちたのであり、日本領海の侵犯ではない。しかも、実質的被害はなにもない。しかし、銃撃事件は違う。死者が出ており、漁業を営む民間人がいまだに捕虜として囚われているのだ。これが、大問題といわずに、何が問題となるのだろう。
 かつて、イラクで人質として囚われた邦人を「自己責任」として放置した冷血な政治姿勢を思いださざるえない。
 いま、日本人は、世界各国で様々な活動をおこない生活している。いわば、経済大国として存在しているのは、こうした邦人の存在が大きい。日本の国際的地位を守りたいのであれば、ロシアに囚われた邦人の救出に全力を尽くすべきではないのか。
 北朝鮮のロケット問題で、先制攻撃論をぶちまけた安部晋三官房長官の威勢のよさはどこへいったのだろうか。しょせん、北朝鮮という「小」国にはキャンキャン吠えるが、ロシアという「大」国にはしっぽを丸めてしまう小型犬か?
 いずれにせよ、小泉も安部も、日本の安全で平和な生活を保証してくれる人物ではないことだけは間違いがなさそうである。

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