●テロとの戦いに50兆円!
◆テロとの戦い、負担は累計で約50兆円に・米予算局推計
米議会予算局はテロとの戦いを掲げるブッシュ政権の下で、米政府の負担額が累計で約50兆円に上るとの推計をまとめた。
2006-08-18 Afternoon
NIKKEI-goo 日経ニュースメール
「テロ」とはなにか?
「テロとの戦い」なんて言ってしまうと、なんだか「自然」にふりかかってくる「災害」との戦いのように聞こえるが、そうなんだろうか。
この春、スウェーデンに行く機会があったのだが、スウェーデンの空港のなんと平和なこと。わずらわしい所持品検査や身体検査などほどんどなく入国できた。日本からの出国、日本への入国と比べると、ビックリするくらい簡単だった。なぜか。それは、スウェーデンが、テロにあう必然性がないからだろう。ひっくり返すと、アメリカや日本は、テロにあう必然性があるのである。
先日、イギリスでテロを未然に防いだというニュースがあった。それと呼応して、日本の国際空港は、厳重な検査を実施した。それは、政府を始めとして、空港会社も航空会社も、「日本はテロにあう危険な国である」と認識している現れではないのだろうか。
アメリカが、「テロとの戦い」に50兆円使ったということは、それだけの戦争を仕掛けたということであり、同時に多くの無実の人々を殺害し、ますます恨みをかった、いうなれば50兆円の恨みをかい、さらにテロを生み出す危険性をつくったといえる。
そして、日本は、アメリカとともに行動し、多くの諸民族の恨みをかっているのだろう。それを自覚しているからこそ、入国、出国時の検査がきつくなるのだ。
さて、こうしたアメリカのとる経済政策にのっていいのだろうか。
アメリカは国土も広く、資源もある。また、中東やアジアからの距離もあり、本土が他国の侵略によって戦場と化したことはない。こうしたことから、好戦的に政治をおこなう。
しかし、日本は違う。
いざ、戦争ということになれば、首都・東京に核爆弾を一発落とせば、ほぼ日本は機能が麻痺してしまうだろう。もう一発おまけで、大阪や名古屋におとせば、間違いなく日本は陥落してしまう。
いや、核兵器など使わなくてもいい。資源はなく、食糧自給率が半分ほどしかない我が国は、経済封鎖されてしまえば、国内は間違いなく餓死者でおおわれる。つまり、いずれにせよ、戦争をしても勝ち目はない。同じような状況にあるおとなりの韓国の政治をみればよくわかる。
たとえば、北朝鮮が連続的にロシア沖にロケットを飛ばしたとき、韓国がどういう態度をとったか。きわめて冷静に対応した。もし、どこぞの国の官房長官のように「先制攻撃だ」なんて煽って、ほんとうに核爆弾が飛んできたら、トンデモないことになるのをしっているのだ。
韓国も日本も、アメリカとは違う。地理上の問題がある。資源の問題も、人口の問題もある。もし、北朝鮮が暴発した場合、アメリカ本土は無傷であろうが、日本や韓国は違う。無傷ではあり得ない。勇ましい人は、「徹底的に叩けばいい」というかもしれない。
しかし、ピョンヤンおよび軍事施設を、仮に、あくまでも仮に完全に壊滅させたとしても、平和などおとずれるはずはない。それどころか、逆にゲリラ戦にもちこまれてしまい、平和な日常など破壊されてしまうだろう。
つまり、日本にしても、韓国にしても、平和な国土を維持していくために、戦争という強硬手段をとるのではなく、高度な政治を駆使していく以外あり得ないのではないだろうか。
アメリカのように戦争でもって、経済をなりたたせるような強引な政治などできっこない。
アメリカがバラまいた50兆円ぶんの恨みを日本はかわずに済むことを祈りたい。


