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2004年05月07日

●ネットでは、バレないか?

 ネットがらみでは、何かと話題になる「2ちゃんねる」だが、通信記録が警視庁によって、差し押さえられたよう。
 「事件」は、今年3月27日の午後に、
「明日日曜日 中国大使館を爆破します!」
という書き込みがあり、翌28日、都内の中国大使館周辺の警戒を強化したところから始まる。
 さて、警視庁公安部が、2ちゃんねるをチェックしているということも驚きだが、公安警察が、2ちゃんねるの通信記録(ログなど)などを差し押さえたことと、その後の展開は、特筆に値する。
 毎日MSNによると

公安部は「2ちゃんねる」の管理人に情報提供を求めて発信者が使った接続業者を割り出した。差し押さえ令状を取って通信記録を差し押さえたところ、発信者は札幌市内の家電量販店に設置されたブロードバンドの体験キャンペーン用の端末を使って書き込んでいたことが分かった。同店の防犯ビデオの映像を解析するなど発信者の割り出しを進めている。

 という。
 何が、特筆に値するのか。
 まず、第1に、管理人のひろゆき氏は、警視庁に、情報を提供したということである。そして、このことにより、通信記録(ログなど)が、サーバーに残っている(残している)ということが、明白になった点である。
 第2に、書き込みを行なった人間は、自分が書き込んだところがバレないよう、家電屋のインターネット体験用のパソコンから、書き込みを行なったようだ。そして、驚くべきは、同店の防犯ビデオの映像を解析し、書き込みをした人の割り出しを進めているというのだ。
 さて、こうなってくると、まるで殺人犯並の取り扱いである。
 つまり、よく巨大匿名掲示板と言われるが、匿名性などありえないということだろう。(技術論でなく、現実的にということだが)
 最近、本屋に行くと、Winnyなどのファイル共有ソフトについて書かれてある本が、パソコンコーナーにあふれている。匿名で、ファイルを共有、交換できるというソフトである。
 掲示板における匿名性、ソフトウェアにおける匿名性は、どれだけあるのか。
 真実は、ひとつである。
 権力者にとって都合が悪いことは、合法、非合法にかかわらず、摘発されるということである。
 Winnyを使って、ソフトウェアの交換を行なったとして、京都府警が摘発した事件が、最近あった。
 京都府警は、どのようにして、つきとめたかを公表していない。しかし、結論から言うと、「匿名性」は完全ではないということが分かる。もちろん、技術的には、「匿名性」が守られるハズかもしれないが、現実には、「あらゆる」手段を用いて、「犯人」
を見つけようとするだろう。
 そこでの基準は、合法か非合法かではない。そんなものは、基準のひとつであり、手続きを合理化するものにすぎない。
 京都府警が、なぜ動いたのか、そして、どのように、「犯人」を探しだしたかという論議があった。「犯人」が、金儲けしていたからとかという論議があったが、本質は、京都府警にとって、看過できなかったからにすぎない。
 僕は、怪しいもの好きなので、Winnyなどには、とても興味があるのだが、使うことはしない。僕の好奇心を満足させることよりも、リスクの方が、大きいからである。
 さて、技術的には、匿名性を守れるというWinny。あなたなら、どのようにして、発信者を探しあてる? 下手な推理小説より面白いかも(^_^;)

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コメント

 結局、「匿名の意見」は害悪の方が大きく、それを口実に、憲法でも禁止されているはずの通信の自由を侵しての警察権力の介入を許さざるを得なくなってしまっている現状があります。

 この状況で、まず、私たち市民に出来ることは、「匿名の無価値性を広げること」ではないでしょうか?
 実名、あるいはそれに順ずる固定化されたペンネームでバンバン意見を口にするのが当たり前。匿名の意見については出所不明なんだから、あくまで参考程度、という雰囲気を社会的に作り上げることが出来れば、現在の警察などの介入に対しても堂々と意見を述べることが出来ます。

 現状では、小さい政府を好む自由論者の私ですら、警察のインターネット介入を是とせざるを得ない酷い状態です。
 まずは、匿名掲示板がのさばっている状況の打破から始めなければならないでしょう。

 そのためにはまず、「匿名掲示板を利用しない」「固定ハンドル、あるいは実名で意見を言う癖を付ける」事から始めるべきではないでしょうか?

さむばでぃさん、どうもです

> この状況で、まず、私たち市民に出来ることは、「匿名の
>無価値性を広げること」ではないでしょうか?

 僕も、この意見には、大賛成です。
 具体的にいうと、内容にかかわらず、匿名での発言自体に、意味を持たないという慣習(文化)を形成しないといけないと思ってます。
 さらにいえば、もう一つ。自分が向かっているのは、無機的なPCでも、ネットの向こう側には、生きた人間が存在しているという感覚も、育てていかなくてはいかないとも思っています。
 そういう「文化」を、ネットを利用する市民自ら作っていかないと、公権力によって、法的に規制や監視が行われ、結局は、自らの首を絞めてしまうことになってしまうように思えてなりません。
 とはいっても、こうした「文化」「慣習」といったものは、一晩や二晩でできるようなものではないです。やっぱり、かなり時間のかかるものだと思います。
 しかし、パソコン通信などで、繰り広げられていた不毛な論議やののしりあいなどは、ずいぶんなくなってきたように思います。そういう意味では、ずいぶんネットでのやりとりが、慣習化してきたのではないかと思えるのです。

> そのためにはまず、「匿名掲示板を利用しない」「固定ハ
>ンドル、あるいは実名で意見を言う癖を付ける」事から始め
>るべきではないでしょうか?

 とりあえずは、↑から始めることが、現実的でしょうね。

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